花巻ライフ⑤・祭りの日々Ⅱ 秋の終わりにお祭りの名残の場所に行く [イワテ]
と、いうわけで今度こそ05年花巻のお祭りレビュー最終章をお送りする訳ですが、わが町はもうすっかり秋もそろそろお開きの風情です・・・。
『君、ちょいと待つよろし!』
何でしょか、名誉管理人?
『前回僕のプチエスケープをさんざ非難しときながら、このお出かけモードは何事かと。』
いいからいいから。話のマクラに今でもお祭りを偲べる場所に行くんだよ。それに花巻は自転車で歩くのが一番です。よーし、じゃ行こかね。そーれぃ!
『あわわわ・・・』
ひゅーい♪ 『ひゃあーぃ!!』
(※御子様模倣厳禁画像)
ぎゅーい♪♪ 『うあーぃ!!!!』
(※同上)
SE:"・・・キキッ!"(自転車のブレーキ音)
よーし。るーちゃん、着いたぞー♪
『・・・え?』
『・・・何ですか、この3階建て位のスーパーロボットの秘密基地かなんかみたいな謎の建造物は?』
山車(だし)小屋。
『・・・あのねえ管理人、いいかげん怒るよ。山車小屋ってこういうもんでしょが。』
『各町内の山車小屋なんてせいぜい高さ4~5メートルがいいとこだよ。これ倍以上あんじゃん。ガンダムが楽に入るくらいの高さですよ。』
種を明かすとね、この中にあるのは記念山車なんだ。
『へ?・・・何それ。』
平成4年に「開町400年記念事業」ってのがあって、その時に明治時代の屋形山車を復元したんだよ。以下、おまつり紹介サイトより紹介文一部抜粋。
http://www.mmbc.jp/mmbc/kokolo/hanamaki/matsuriinfo.html
>総ヒノキづくりで高さ 13メートル・総重量 約3トン、
>最上部にあるのが城の天守閣 に模した「屋形」、入母屋造り2層の屋根はすべて漆塗り。
>一部「軒唐破風」と呼ばれる 独特の様式を取り入れられ、金具類は金箔が張られている。
>彫刻を施した欄間など 豪華絢爛みごたえ十分、一見の価値有り。
祇園祭の鉾に似ている・・・とも書いてあるね。んで、中にどんな山車が入っているかというと・・・これは是非下のサイトの『400年記念山車』のところを見て欲しいのですが。
http://www.city.hanamaki.iwate.jp/main/matsuri/matsuriindex.htm
『うっわ、ムチャだぁ!』
うん。ムチャですな。でも昔はこういう山車が坂だらけのわが町を闊歩していたのさ。
『・・・でもこの高さだと絶対電線にひっかかる気がするんだけど。』
心配御無用。明治時代は町に電線が無かったそうな。それに看板を読むと、町の豪商が競い合って・・・なんて書いてあるから、ピーク時は相当凄かったんだろうなぁ。ムチャの競い合いでこんな高さにまでなったんじゃあるまいか。・・・邪推だけど。
『でも何と言うか、人間味あふるる尊ぶべきムチャだよね、これは。』
俺は勢いあまって倒れる山車が何台あったか気になるな・・・。
『でもさ、まず何でここに連れて来たわけ?』
うーん、花巻のお祭りも実は結構独特な進化を遂げてきたんじゃないかという気がするんだよ。「ねぶた祭り(青森)」や「さんさ踊り(盛岡)」など東北5大祭りの影になってあまり目立たないけれど。おヨソの町の山車なんかを見ると、案外大人しかったりするじゃない。様式は同じでも。
『そうだねぇ。ウチの町のはしずしず引っ張って行くというよりはもう少しエネルギッスだよね。お囃子アリ太鼓アリだし。』
恐らく、全国のお祭りの様式って、オリジナルの原型の上に、京都とかから「都会じゃこれがクールなんだぜ!」ってものから影響されたり、または丸ごと移植して来たりしてるんじゃないかなあ。中央から来た人だって少なからずいた筈だし。
そういう様式って、土地に根付いた時に何年もかけてその町独特の進化を遂げてしまうんじゃないかしら。僕らはずっと見慣れてしまったから気が付かないけど、わが町花巻もこれでなかなか面白い進化をしているのではという気が最近するんだよ。
そういう事を考えたんでね。お祭りの歴史の説明もかねて、まずここから山車の話に入ったら面白いかなって?思ったんだ。結果一回で収まらない長さになってしまいました。おもさげない。
『あ、・・・でもそういうお話って、何だかアレを思い出すよね。』
・・・アレってもしやアレか。わが町の隠れた名物マルカンデパート大食堂のソフトクリームですか。来た人が一様に驚いてネットにUPせずにはいられないという。
『あれも独特の進化の帰結みたいな気もするねぇ・・・うぬう、それにしても思い出したら小腹がグゥですよ管理人。一体全体どうしてくれようぞ。』
わかったわかった。じゃあ家に帰ってお祭り記事の続きを書く前に、ぴゅーっと坂を下ってマルカン寄って、殿の小腹の虫をお手打ちにして進ぜよう。・・・その前に、この山車小屋の後ろからの眺めもなかなかいいんだよ。こっちこっち。
『うわお・・・。これはなかなか。』
花巻の醍醐味の一つは、この町の起伏だと思うなぁ・・・。よし、じゃあ行こうか、るーちゃん。乗った乗った。
『ところで管理人、僕は最近そういう野蛮な乗り物は好かんようになったのだが。』
却下そして黙殺。そーれまくるぞぅ~♪
ちょっと待って待って待って!あ~れ~!!!
ぴゅーい♪・・・
ほんに花巻はいいところですね。
私も長いこと墓参りに行っていないので、ぜひ来年あたりは行きたいです。
ソフトクリームにはびっくり。
ひとりで食べたらおなかこわしそうです。
by エッコ・ミ (2005-11-10 18:05)
花巻のお祭りはこちらで初めて知りましたv
水沢のなら知ってたんですが。
それにしても、るーちゃんが予想以上に背が高いのに
びっくりです。
by (2005-11-10 21:22)
ぼくはいつも、るーちゃんの「間」が好きだなあ。お出かけるーちゃん、かわいいー。
by けいぞう (2005-11-11 20:12)
皆様、いらっしゃいませです~♪
>エツコ・ミさま
来年機会がありましたら、ぜひとも花巻においで下さい。
ソフトも食べでがありますよ~(笑)
>CASAさま
僕らは逆に水沢のお祭りを知らないという・・・(爆)
言われてみると同居人は背が高く見えます。写真のマジックかなあ。
>けいぞうさま
ありがとうございます。
最近同居人も『うちらは間が命だね』なんつってる始末です(爆)
by nats (2005-11-11 23:20)
>人間味あふるる尊ぶべきムチャ
どんぴしゃな表現ですね。明治時代のニホンジンのおちゃめさにナイス。
by nurumayubiyori (2005-11-15 14:13)
>FLIPPERさま
いらっしゃいませです。
明治の人の気合入ったおちゃめさを感じますよねえ。
もしかしたら日本史上もっとも気合の入った時代&人々だったかも。
by nats (2005-11-16 23:56)